武蔵小杉の歴史
「中原街道と武蔵小杉」3 小杉御殿と小杉村
中原郵便局と中原警察署の発祥地
大正の初期、各地で陸軍の大演習が行われることになり電信・電話が必要となった。そのため中原村の中心である小杉に郵便局(電信電話を併設)が設置された。
その頃、小杉・上丸子・宮内・新城・上小田中・下小田中などが合わさり、中原村が誕生した。中原村全体で電話を引いたのは36軒で41本だった。
この中原郵便局は街道沿いに瓦ぶき屋根の商家が多かった頃、トタンぶき2階建て、ベランダのある洋風でモダンな建物だったからよく目立った。
大正10年には郵便局の向かいに、神地にあった駐在所が移転してきた(川崎警察署高津分署中原駐在所と改称)。
大正14年には小杉をはじめ、丸子・宮内・神地・木月を管轄する巡査部長派出所となった。昭和8年中原町が川崎市合併。昭和11(1936)年4月には警部補派出所に昇格、すぐ改築され7・8人の警察官が勤務していた。丸子橋・木月・上、下小田中方面も管轄となった。
昭和17(1942)年7月1日、中原警察署となり武蔵小杉駅近く(小杉町3丁目)へ新築、移転した。
昭和16(1941)年4月、通信官制の改正で、中原郵便局は特定局(無集配)川崎小杉郵便局と改称された。
新しく、武蔵小杉駅近くに二等局(集配)の中原郵便局が誕生した。