武蔵小杉の歴史
「中原街道と武蔵小杉」3 小杉御殿と小杉村
西明寺境内
1. 山門を入ると左手に「鏡の池」がある。北条時頼の産湯の池と伝えられ、時頼の母の夢に弁財天が立たれた時に、時頼が誕生したという。この伝説から、「出世弁財天」とされ、祈願すれば出世できるとされている。
2. 山門を入って正面より、やや左に、田中兵庫(丘隅)の歌碑がある。田中家の養子となり、川崎宿を立て直した名主で「民間省要」という書物を記し、治水にも力を尽くした人である。
田中兵庫(丘陽)が享保年間(1716 -35)に小杉村の西明寺に来た時、多摩川の流路を変える工事を思い立った。 その工事が完成した時、西明寺の松にむかって詠んだ歌が刻まれている 「後のよに のこりと ことの はとならん 松やちとせの 人にこたえて」