新・小杉散歩
2018.02.15
川崎市市民ミュージアム「MJ´s FES」開催中
川崎市市民ミュージアムで現在開催されている、「MJ´s FES みうらじゅんフェス! マイブームの全貌展 SINCE 1958」を鑑賞してきました。
この展覧会は、「マイブーム」「ゆるキャラ」などの言葉を生み、漫画家・イラストレーターなどとして活躍するみうらじゅん氏の生誕60年を記念したもの。「マイブームの全貌」というテーマのもと、幼少時代からの創作物や収集作品の軌跡を膨大な数で展示し、その深遠な創作活動に迫っています。
2014年に同館で「横尾忠則 肖像図鑑 HUMAN ICONS」展が開催された際に、トークイベントにみうら氏が出演したことがきっかけとなり、公立の美術館では初めてという、みうらじゅん氏の大規模な展覧会が実現したそうです。
1月28日に行われた、山田五郎氏とのオープニングトークでは、みうら氏自らその開催の経緯にも触れ、膨大なコレクションたちが人の目に触れることについて、とても嬉しそうな表情を浮かべていました。
企画展示室では、小学校時代に制作した「怪獣スクラップ」、誰にも頼まれていないのに自ら編集長となり、友人に記者やイラストを頼み、学校の壁に貼っていたという「ケロリ新聞」などの幼少期のものから、御朱印帳や写真、高校時代に作ったフォークソングの自作カセット、自作ライナーノーツ、美大時代のスケッチブックなど、デビューまでの創作物が主に展示されています。
展示の後半は、みうらじゅん氏デザインのゆるキャラや、いやげ物などのマイブームコレクション、デビュー以降の作品などが一堂に集結。あまりの物量、情報量に圧倒されますが、ここに展示されているものは、ほんの一部(1軍のみ)とのこと。その収集の歴史とコレクション数、多岐にわたる作品の多産性に驚かされます。
圧倒的な展示量で、見ごたえがあり、すべて見終えるまでに3時間近くかかってしまいました。館を出る頃にはかなりの達成感を感じられます。今回の展示は写真撮影もOKなので、熱心に撮影している方もたくさんいらっしゃいました。
開催は3月25日まで。期間中は関連イベントやベビーカーツアー、学芸員によるギャラリーツアーが開催される日もあります。また、映像ホールでは、「アイデン&ティティ」をはじめとする関連映画の上映も。詳しくは同館のHPをご覧ください。
「MJ´s FES みうらじゅんフェス! マイブームの全貌展 SINCE 1958」
観覧料:一般800円、65歳以上・大学生・高校生600円、中学生以下は無料。イベントや開館時間、休館日などは、下記の公式サイトからご確認ください。