新・小杉散歩
2022.08.23
武蔵小杉・新丸子周辺 南インド料理ランチ
毎年秋にはカレーフェスを開催し、個性的なカレーのお店が集まることで知られる武蔵小杉エリア。
新・小杉散歩でもこれまでもエスニックやカレーの名店をご紹介してきましたが、今回は南インド料理店をクローズアップしてご紹介します。
大きなナンにバターをふんだんに使ったカレーがおなじみの北インド料理に比べ、南インドの料理は、お米を主食にした、さらっとしたカレーやスパイスの効いた惣菜が特徴。酸味のあるおかずもあって、夏バテで食欲の落ちるこの時期には、まさにうってつけです。
サザンミールスカフェ「ベジミールス」
1軒目は、北インドカレーの名店として知られるパンジャビ ダバに隣接する姉妹店、サザンミールスカフェ。
店内に入ると、大きな棚に販売用のスパイスやハラルフードが所狭しと並んでいて、一瞬エスニックの食材店と間違えたかと驚きますが、棚の間を抜けるとレストランエリアが広がります。
こちらでいただいたのは、ターリーという銀色の大皿で提供される南インドの定食「ミールス」。ベジミールスとノンベジミールスの2種から選べ、写真はベジミールス。野菜のカレーに、豆と野菜を使ったカレースープのサンバル、ボリヤル(野菜炒め)、ラッサム(酸味のある香辛料のスープ)、ベジタブルパコラ(野菜のフリット)に、ライス、パパド(薄焼きのおせんべいのようなもの)、パロタ(パン)のセットです。かなりのボリュームですが、味も食感もバラエティ豊かな総菜をライスに混ぜたり、パンにはさむなどして、最後まで飽きずに楽しめます。ライスとパンはおかわり自由。これにサラダとドリンクがついて、1290円は、とてもお得ですね。ほかにも南インド料理の定番、ドーサやビリヤニなどのメニューがあります。
マドラスミールス「ノンベジタリアンキーマドーサ」
次は、新丸子駅東口の商店街から、綱島街道を渡った場所にあるマドラスミールス。ランチタイムは種類の選べるカレーのセットやミールスなど、たくさんのメニューがありますが、今回は「ドーサプレート」を注文。ドーサは、米と豆の粉で作った薄いクレープのような南インドの定番料理。現地では軽食のように食べられているようですが、今回注文した羊キーマドーサは、その名の通り羊肉のキーマカレーをドーサで巻いたもの。サンパルやチキンカレー、ライス、ミニサラダとチャイがセットになっています。また、ランチを注文すると、ミントのチャトニ(チャツネ)や、しょうがのアチャール(ピクルスのようなもの)など、4種の味変アイテムがついてくるのもうれしいポイントです。
ケララキッチン「ケララビーフダムビリヤニ」
最後は中原街道沿いのケララキッチンへ。ここ数年、日本でもビリヤニの人気が高まっていますが、こちらのお店ではバナナの葉で蒸したキリビリヤニや、素焼きの壺で提供されるマラバル海岸の地域のものなど、日本ではめずらしいケララ州の各種ビリヤニが楽しめます。こちらでは、「ビーフダムビリヤニ」を注文。長粒種のバスマティライスを使用した一般的なビリヤニとは違い、粒が小さめのカイマライスを使用したビリヤニは、壺のふたを開けた瞬間に優しく香り、ふっくらと蒸された米の下から、ビーフカレーが現れます。フライドオニオンやレーズンがトッピングされているので、さまざまな食感が楽しめますが、ライタというヨーグルトのサラダを混ぜていただくと、さっぱりした味わいが口に広がります。
ビリヤニだけでなく、平日のランチ限定のカレーセットもとてもお得でおすすめです。
個性的なメニューが集まる南インド料理専門店。歩ける距離にこれだけの名店が揃うのは、めずらしいのではないでしょうか。各店、今回ご紹介した以外にもたくさんの魅力的なメニューがありますので、ぜひ挑戦してみてください。