新・小杉散歩
2021.06.09
武蔵小杉周辺の紫陽花めぐり
梅雨入りを待たずして、武蔵小杉周辺の紫陽花が見頃を迎えています。
雨が似合う花だからなのか、水辺の紫陽花はまた格別なもの。今回は武蔵小杉周辺で見られる水辺の紫陽花スポットをご紹介します。
まずは等々力緑地の紫陽花から。
釣り池の藤棚の前には、噴水をバックに紫陽花がずらりと並んでいます。また、藤棚前以外にも、池の周りには多くの紫陽花が植えられていますので、それらを見渡せるのも魅力。奥行きのある紫陽花風景もまた味わい深いものです。
晴れた日には水鳥と、雨の日には池に広がる波紋と紫陽花との共演が目を楽しませてくれます。
次にご紹介するのは二ヶ領用水と渋川沿いです。
こちらには、まとまって咲いているスポットはないのですが、実に多くの種類の紫陽花が点々と咲いています。一株でも十分に目を引く大きなものが多いのも特徴のようです。
伊勢橋と巽橋の間は水辺に近いところに大輪の紫陽花が間を置いて植えられています。ここは水辺に降りることもできますので、間近に眺めるにも上から見下ろすにも良い場所です。二ヶ領用水・渋川沿いではここが一番の紫陽花スポットとあって、多く方が水辺に降りてカメラを構えていました。
二ヶ領用水沿いもまた、紫陽花以外にも様々な初夏の花々が目を楽しませてくれます。花壇の花も春とはまた違う風情です。
最後は少し足を伸ばして江川せせらぎ遊歩道へ。
一番の紫陽花スポットは小関橋付近。こちらは去年も紹介しましたが、やはりずらりと並んだ色とりどり多種多様な紫陽花は見ごたえ満点です。
また、この場所以外にもたくさんのところに紫陽花や色とりどりの花々が。今の季節のせせらぎ遊歩道は本当に鮮やかに彩られています。
せせらぎ遊歩道は水辺にまで降りられるスポットが多くあり、浅瀬で整備されているのからか家族連れで水生動物採集に来ている人も多くみかけます。ザリガニ釣りをしていた少年に「釣れた?」と聞いたら、鼻をふくらませて自慢げに獲物を見せてくれました。
花や鳥や魚、水が生命を育てていることを実感できる場所が近くにあるのは良いものですね。
さて、せっかくここまで足を伸ばしたのだから、と、武蔵新城駅近くでお土産をひとつ。
この地で創業75年という和菓子店「御菓子司 すがや」で紫陽花の練切を購入しました。こちらは草餅やお団子、あんドーナツ、お赤飯といったものが並ぶ、昔ながらの街の和菓子屋さんといった風情のお店。ここに嫁いで48年という女将さんが素敵な笑顔で迎えてくれます。紫陽花の練切は食感の良い寒天にほんのりゆずの香りの白餡が包まれ、そして真ん中にはサラリと口溶けの良い水羊羹が。上品な甘さと爽やかさがこの季節にぴったりのお味。長く地元の人たちに愛されてきたのも納得の美味しさでした。
関東の梅雨入りも間近のようです。雨続きでどうしても憂鬱になりがちなこの季節だからこそ、雨が似合う花を愛で、雨を恵みだと感じられるお散歩で心晴らしてみてはいかがでしょうか。