武蔵小杉の歴史
「中原街道と武蔵小杉」4 泉沢寺・役場と商家が並ぶ神地
「藤田屋酒店」と「そば屋酒店」
大正時代、藤田屋は酒・砂糖・あずき・粉類・乾物・油など手広く商売をし繁盛していた。藤田家では大正3(1914)年には石油倉庫を建てている。
中原村に初めて電気(灯)がつくようになったのは大正6(1917)年6月である。神地100軒ほどのうち、30軒ほど電灯をつけたが、残りの家ではまだ安い油の方を使っていた。平成20(2008)年には、コインランドリーに変わってしまった。
そば屋酒店の島田家は、初めの頃はよろず屋だったが、そのうちにそば屋を開いた。5代目の島田徳蔵の頃は草ぶき屋根の広い屋敷の家だったが、道路を広げることで狭くなってしまった。昭和の初め頃、6代目万太郎の頃は何でも手広く仕事をしていた。葬儀屋の取り次ぎなどもやっていた。7代正太郎の時、酒の小売りが専門になった。
昭和61(1986)年頃よりコンビニエンスストアーシマダとなり平成7(1995)年よりセブン-イレブンに変わった。