変わりゆく街の魅力を再発見 新・小杉散歩

2018.04.24

笑顔あふれる「ゆる鉄」ワールド

現在、川崎市市民ミュージアムでは、「中井精也 鉄道写真展 笑顔あふれる『ゆる鉄』ワールド」と、鉄道にまつわる関連展示が開催されています。

中井精也氏は、鉄道車両だけでなく、人や景色など鉄道にかかわるすべてのものを被写体とする「ゆる鉄」というジャンルを確立させた、鉄道写真家。これまでの鉄道写真の形式にとらわれない独特なスタイルの写真にはファンも多く、数々の写真集やカメラ初心者のための入門書を上梓しています。また、そのほっこりとしたルックスと癒しのキャラクターが人気を集め、最近ではテレビでも活躍されています。

開催初日の4月7日には、中井氏が来館し、ギャラリートークや講演会、サイン会が行われました。作品を前に撮影エピソードを披露したギャラリートークには、300人を超える中井氏のファンが集まり、会場内は大盛況。その後のサイン会では長蛇の列ができるなか、おひとりずつ丁寧にお話され、皆さんと記念写真を撮られていました。

今回の展覧会は、中井氏が10年以上にわたってウェブ上で毎日発表している「1日1鉄!」の約4,000点の作品から厳選した150点、東日本大震災直後から運転再開までの3年間を追った「夢と希望の三陸鉄道」から50点。そして2016年に開業50周年を迎えた田園都市線を撮り下ろした「東急田園都市線開業50周年記念 DT moment」から20点を展示した三部構成。
「『ゆる鉄』ワールド」という名のとおり、「1日1鉄!」では、ローカルな鉄道の乗客を写した何気ない日常風景や、駅で働く人々のシルエット、車窓を覗く子どもの可愛らしい表情など、鉄道を通じた様々なストーリーが、一枚の写真に収められています。その温もり溢れる視点に、観賞するこちらまで、その情景を体感しているような感覚に。鉄道ファンならずとも楽しめる作品ばかり。

東日本大震災直後から復旧までを撮影しつづけた「夢と希望の三陸鉄道」。それぞれの写真に中井氏が撮影を通じて感じた言葉が添えられ、リアリティのある当時の情景を伺い知ることができる、とても貴重な展示です。涙を拭きながら観賞される方も見受けられました。

このほか、関連展示として、「川崎ヒストリー展 ~川崎の鉄道~」と、「鉄道模型ジオラマ展示」、「あそんでミュージアム! こどもステーション」など、鉄道にまつわる企画展示、体験展示も同時開催しています。

子どもたちが特に夢中になっていたのは、ジオラマ展示。今年3月に行われたワークショップにて、小中学生が作った作品や、その講師陣による本格的な鉄道ジオラマが楽しめます。武蔵小杉駅や溝の口駅、横浜駅など、おなじみの駅も再現されて、その精巧な作りに、皆さん真剣に見入っていました。

「中井精也 鉄道写真展 笑顔あふれる『ゆる鉄』ワールド」は、6月24日(日)まで開催。週末やゴールデンウィークのおでかけに、ぜひご家族で足を運んでみてはいかがですか?

「中井精也 鉄道写真展 笑顔あふれる『ゆる鉄』ワールド」
観覧料:一般600円、65歳以上・大学生・高校生450円、中学生以下は無料。イベントや開館時間、休館日など詳しくは、下記の公式サイトからご確認ください。

※「東急田園都市線開業50周年記念 DT moment」および関連展示、体験展示は、無料で観賞できます。

川崎市市民ミュージアム

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